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「西郷どん」の第13回にて、

写真撮影のシーンがありました。

 

日本人によって写された写真で、

現存最古のものが、物語の時代(1857年)に撮られた

島津斉彬の銀版写真です。

 

「写真を撮ると魂を抜き取られる」

 

というのを本気で信じていて

写真が大嫌いだったというエピソードがある西郷隆盛。

 

本当にそれだけが理由だったのでしょうか?

 

有名な西郷の写真、実は本人でなかった!

 

「そんなバカな!」

と言いたくなる

「実は別人の写真だった」

エピソード。

 

教科書で見た足利尊氏の肖像が、

実は別人だった、というよりも衝撃です^^;

(今では「鎌倉武士」になっています)

 

歴史の研究が進むごとに

新しい発見があるとはいえ、

あまりにも新しいすぎる…

 

同時代の写真で唯一の替え玉(?)とあって、

写真嫌いを裏付けるエピソードともいえます。

 

西郷どん、写真嫌いの理由は他にもあった?

 

「写真をとると、魂を抜きとられる」

と信じられていた時代。

 

西郷の写真嫌いの理由にも挙げられますが、

調べてみると、他にもありそうな感じです。

 

西郷隆盛は西洋技術が嫌いだった?

 

西郷隆盛は、島津斉彬は大好きなのですが、

西洋技術はあまり好きではなかったらしく、

 

手紙で

「島津斉彬様の蘭学好きには困ったもんだ」

と書いてるくらい。

 

西郷隆盛の写真が一枚もないのは、

 

実は、単に西洋技術が嫌いだったからではないか

とも考えられます。

写真を撮るのがとにかく大変だった?

島津斉彬が使ったホトグラフ(写真機)はダゲレオタイプで、

撮影するのに四半時(約30分)もかかりました。

 

おまけに、幕末の写真一枚の値段を今の貨幣に換算すると、

なんと5〜6万円!

 

長い時間、じっとしている必要があり、しかも高額。

 

体育会系(?)で、貧しい下級武士の西郷にとっては

好きになれるはずもありませんね^^;

 

写真用に着替えるのが嫌だった?

当時の写真は、今の自撮りと一緒、

取るときに左右が反転してしまいます。

 

洋服だと問題ありませんが、

和服の場合、着物の合わせを逆にすると

お葬式用になってしまいます。

 

西郷どんでも、

山田殿が着物の合わせを逆にして撮影してましたね。

 

 

着物の合わせが逆にして撮影するか、

逆の状態で写真に残すか・・・

 

いずれにしろ、

不吉なことをしなければいけないので、

嫌がった可能性はあります。

 

案外、

「写真を撮ると魂をとられる」

というのも、ここに起因しているのかもしれませんね。

 

暗殺を危惧した?

今で言う、

「個人情報保護」

の観点だったという説もあります。

 

可能性としては0ではなさそうですが、

 

現代でも「似顔絵」による人探しは行われているし、

 

ドラマで放映されているような時期は、

狙われるほど重要人物でもないし、

 

あまり関係ないのかなと思います。

 

西郷どん以外にも写真嫌いはいた?

 

ドラマで島津斉彬が言っていたとおり、

 

「ワシが良いと言うまで一歩も動いてはならん」

 

という、この時代の写真撮影は酷ですね^^;

 

島津斉彬が家来に写真を撮るよう命じたところ、

魂をとられるのも嫌だし、

かといって君命に背くこともできぬ、

と切腹してしまった、という逸話もあったとか。

 

ちなみに、坂本龍馬や土方歳三が撮影した頃には

ダゲレオタイプの改良や湿板写真の登場で、

30分の撮影時間が10秒位まで短くなっています。

 

迷信よりも

「動いたらダメ」

というプレッシャーが

好き嫌いのポイントかもしれません。

 

まとめ

現代でも写真が好きでない人はいますが、

西郷どんの時代は、もっと物理的な理由で

写真を嫌う人がいたのではないかと思います。

 

当時の写真技術のことを思うと、

「魂~」というのは、

断る口実だったんじゃないか、

と思えてきます^^