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第76期名人戦七番勝負への挑戦権をかけて、

現在プレーオフが話題になっています。

 

過去最多の6人トーナメント。

 

名人戦の日程が決まっているため、

3月中に決めないといけないということで、

過密スケジュールでトーナメント中です^^;

 

日程や開催地の変更は難しいんでしょうか?

2018年、第76期名人戦の日程と開催地

第76期名人戦の日程と開催地は

次のように決まっています。

 

  • 第1局:4月11、12日、ホテル椿山荘東京(東京都文京区)
  • 第2局:4月19、20日、北陸あわづ温泉 辻のや花乃庄(石川県小松市)
  • 第3局:5月8、9日、法相宗大本山 興福寺(奈良市)
  • 第4局:5月19、20日、アゴーラ福岡山の上ホテル&スパ(福岡市)
  • 第5局:5月29、30日、亀岳林 万松寺(名古屋市)
  • 第6局:6月19、20日、天童ホテル(山形県天童市)
  • 第7局:6月26、27日、常磐ホテル(甲府市)

 

例年どおり、1ヶ月に2~3回ですね。

 

棋士の方も、1局で気力をものすごい消耗するらしいので、

このくらいが限界なんでしょう。

 

それを考えると、3月のプレーオフが

いかに大変か分かります^^;

 

名人戦の開催地の決め方は?

名人戦の開催地は公募です。

 

朝日新聞社、毎日新聞社、日本将棋連盟で

「名人戦実行委員会」

を結成し、地域活性化や話題性などを

考慮して開催地を選んでいるとのこと。

 

全国で開催するのは大変だなぁと思いましたが、

不公平感をなくすためなんでしょうね^^

 

とはいっても、

どんな旅館・ホテルでも良いわけではなく、

イベントがスムーズに進められるところが

選ばれやすいようです。

 

具体的には下記のような点です。

 

  • 対局室・控室や大盤解説会の設営に慣れている
  • テレビカメラを設置や配線がしやすい
  • 名駒と名盤を持っている
  • 対局用の部屋、畳、座布団などがある

 

こういった理由から、

開催される旅館・ホテルは、毎年だいたい同じです。

 

ちなみに、今回開催される「天童ホテル」。

 

第74期名人戦のときは、

対局の3日前くらいに観戦の案内が掲載されていました。

 

入場料:2,000円(1日あたり)または2,500円(2日観戦)

コーヒー付き、入浴可

※高校生半額、中学生以下無料

 

今年もあるんじゃないかと思います。

 

名人戦の日程・開催地を変更するのが難しい理由は…

  • 全国の旅館・ホテルに公募をかけている
  • 旅館・ホテル側に適切な設備・ノウハウが必要
  • 日本将棋連盟だけでなく、朝日新聞社や毎日新聞社が関係している

 

これだけ条件がかち合えば、

日程も開催地も、変更するのは容易じゃないですね^^;

 

加えて、開催される旅館・ホテルは

来年もお世話になるかも知れないわけで…

 

タイトル戦が早く決着してしまい、

大量の空き部屋が発生してしまった場合、

キャンセル料が発生しない代わりに、

 

翌年のタイトル戦で

確実にその旅館・ホテルで

タイトル戦が開催されるように

「埋め合わせ」をする慣例もあるそうです。

 

まとめ

名人戦は注目度の高い大イベントなので、

スムーズに開催するためのノウハウや設備は貴重です。

 

何気なく見ていましたが、

設備も選び抜かれたものだったんですね^^;

 

名人戦までのスケジュールは過密ですが、

旅館やホテル、新聞社と長く付き合っていくために

迷惑をかけられないようです。

 

棋士の方は大変ですが、

今回は頑張らないといけない。

 

互いの信頼を維持する秘訣ですね^^

 

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